宅配便は1日に最高何個配れる?田舎・地方・都会の配達個数を現役ドライバーが解説

宅配ドライバー

宅配ドライバーは、1日に何個くらいの荷物を配達できるのでしょうか?

宅配ドライバーを始めようと考えている人や、普段荷物を受け取っている人にとっても、気になる疑問だと思います。

実は、1日に配達できる個数は、住んでいる地域や配達エリアによって大きく変わります。

一軒一軒の距離が遠い田舎と、住宅が密集している都会では、同じ時間働いても配達できる個数にかなりの差が出るのです。

今回は、宅配ドライバーとして長年働いてきた経験をもとに、通常期と繁忙期の配達個数の限界値の目安を紹介します。

なお、ここで紹介する数字は、長年経験を積んだベテランドライバーが、朝8時から夜21時までの営業時間内で配達する場合の目安です。すべてのドライバーが同じ個数を配れるわけではありません。

宅配便は1日に最高何個配れるのか?

まずは、地域ごとの配達個数の目安を見てみましょう。

配達エリア通常期繁忙期
地方の山間部・過疎地域約120〜160個約180個
地方の町中約180〜200個約260個
都会の住宅街約200〜300個約350個

※長年経験を積んだドライバーの配達量を想定した目安です。地域や荷物の種類、配達条件などによって変わります。

このように、同じ宅配便の仕事でも、配達エリアによって1日に配れる個数は大きく違います。

それぞれの地域で、なぜ配達個数に差が出るのかを解説していきます。

1. 地方の山間部・過疎地域は通常120〜160個

山の麓や過疎地域など、住宅が点在しているエリアでは、通常期で約120〜160個が目安です。

こうした地域では、一軒配達するたびに次の家まで長い距離を移動することがあります。

都会のように車を停めて何軒もまとめて配達するのが難しく、移動時間が多くなりがちです。

そのため、荷物の数が多くなくても、配達に時間がかかります。

また、地域によっては農産品などの集荷が仕事の大きな割合を占めることもあります。

配達だけに集中できるわけではなく、集荷の時間も考えながら仕事を進めなければなりません。

繁忙期は180個ほど配れることも

お歳暮や年末などの繁忙期には、約180個まで配達できることもあります。

ただし、荷物が増えれば、その分だけ積み込みや仕分け、集荷との時間調整も大変になります。

住宅が密集している地域と比べると、移動距離の制約が大きいため、配達個数を一気に増やすのは簡単ではありません。

2. 地方の町中は通常180〜200個

地方都市の町中では、通常期で約180〜200個が目安です。

山間部や過疎地域に比べると住宅が集まっているため、効率よく配達しやすくなります。

一方で、地方の町中は一軒家が多く、住宅同士の距離も都会の住宅街ほど近くない場合があります。

一軒配達するたびに車を移動させたり、少し離れた住宅地まで走ったりする必要があるため、都会ほど配達個数が伸びないこともあります。

繁忙期は260個ほどになることも

荷物が増える繁忙期には、約260個を配達できることもあります。

ただし、これだけの個数を配るには、積み込みの段階から効率を考え、配達順を工夫する必要があります。

荷物を探す時間や、同じ場所を何度も往復する時間を減らすことが、配達個数を増やすポイントになります。

3. 都会の住宅街は通常200〜300個

都会の住宅街は、住宅が密集しているため、配達個数が多くなりやすいエリアです。

通常期でも約200〜300個を配達できることがあります。

一番の理由は、短い移動距離で複数の荷物を配達できることです。

例えば、車を停めて近くの住宅を何軒か回り、まとめて配達することができます。

一軒ずつ車で移動しなければならないエリアと比べると、移動時間を減らしやすいのです。

ただし、都会なら必ず配達個数が多くなるわけではありません。

マンションのオートロックや高層階への配達、駐車場所の確保、交通渋滞など、都会ならではの苦労もあります。

繁忙期は350個ほど配る強者も

繁忙期には、1日350個ほど配達するベテランドライバーもいるようです。

もちろん、これは誰でも簡単にできる数字ではありません。

住宅が密集した配達エリアであることに加え、荷物の積み方、配達順、土地勘、経験など、さまざまな条件がそろって初めて可能になる数字です。

また、配達個数が多いからといって、必ずしも楽に稼げるわけではありません。荷物の重さや大きさ、不在の多さによっても負担は変わります。

繁忙期はなぜ配達個数が増えるのか?

繁忙期は荷物が増えるため、忙しくなるのは当然です。

しかし、配達個数が増える理由は、それだけではありません。

1. 1件に複数個の荷物がまとまる

繁忙期は、同じ届け先に複数個の荷物が届くことがよくあります。

例えば、1軒のお宅に荷物が3個あれば、配達する荷物の数は3個です。

しかし、届け先は1軒なので、3軒に配達するよりも移動や訪問の手間を抑えられます。

このように、繁忙期は荷物の個数が増えても、訪問する件数が同じ割合で増えるとは限りません。

そのため、通常期よりも多くの荷物を配達できる場合があります。

2. サインレスや置き配が普及した

以前は、荷物を渡す際に受領印やサインが必要なケースが多くありました。

しかし、サインレスや置き配が普及したことで、荷物を渡すまでにかかる時間が短くなりました。

私自身の感覚では、こうした仕組みのおかげで、1日に持ち出して配達できる荷物の量が20個ほど増えたように感じます。

もちろん、すべての荷物が対象になるわけではなく、荷物の種類や配達先の状況によっても変わります。

最近では再びサインを求めるケースも増えてきたように感じるため、今後は配達にかかる時間が少し増える可能性もあります。

昔は夜23時頃まで配達するドライバーもいた

昔は、夜23時頃まで無理をして配達を続けるドライバーもいました。

遅くまで配達すれば、その分だけ配達個数を増やせる可能性があります。

しかし、遅い時間まで配達して、お客さんに怒られて帰ってくるドライバーもいました。

荷物を待っているお客さんにも生活があります。夜遅くに何度もインターホンを鳴らされれば、迷惑に感じる人がいるのも当然です。

今回は、営業時間の朝8時から夜21時までを締切として考えています。

その時間内で、どれだけ効率よく配達できるかが重要です。

単純に長時間働けばいいというわけではありません。安全に配達し、お客さんに迷惑をかけないことも大切です。

宅配ドライバーを始めたばかりでも、これだけ配れる?

ここまで紹介した配達個数を見ると、「自分も1日200個や300個を配れるのだろうか?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、宅配ドライバーを始めてすぐに、これほどの個数を配れるわけではありません。

最初のうちは、住所を探すだけでも時間がかかります。

荷物の積み込み方や配達順も分からず、荷物を探すのに手間取ることもあるでしょう。

さらに、不在時の対応や、マンションの入り方、荷物の取り扱いなど、覚えなければならないこともたくさんあります。

経験を積むにつれて土地勘が身につき、荷物を探す時間も短くなっていきます。

どの順番で回れば効率がいいのか、どの住宅に何分くらいかかるのかも、少しずつ分かるようになります。

その積み重ねが、1日に配達できる個数の増加につながるのです。

まとめ:宅配便の配達個数は地域と経験で大きく変わる

宅配便を1日に何個配れるかは、配達エリアや荷物の量、経験によって大きく変わります。

今回紹介した目安をまとめると、次のとおりです。

  • 地方の山間部・過疎地域:通常期120〜160個、繁忙期180個ほど
  • 地方の町中:通常期180〜200個、繁忙期260個ほど
  • 都会の住宅街:通常期200〜300個、繁忙期350個ほど

これらは、長年経験を積んだベテランドライバーの配達量を想定した数字です。

特に繁忙期は、1件に複数個の荷物がまとまることや、サインレス・置き配によって、配達個数が増える場合があります。

ただし、配達個数が多ければ多いほど優秀というわけではありません。

安全運転を守り、荷物を正確に届け、お客さんに迷惑をかけないことが大切です。

宅配ドライバーの仕事は、経験を積むほど効率よく配達できるようになります。最初から無理をせず、自分の担当エリアに慣れながら、少しずつ仕事の質とスピードを高めていきましょう。

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