宅配ドライバーは、雨が降っているからといって仕事が休みになるわけではありません。
台風や豪雨の日でも、時間指定の荷物を届けなければならないことがあります。
しかし、普段と同じ感覚で配達していると、思わぬ事故やトラブルにつながることがあります。
今回は、私自身の経験も含めて、台風・豪雨・落雷などの悪天候時に気をつけたいことを紹介します。
雨の日は車の窓の曇りに注意
雨の日は車内と車外の温度差などによって、窓ガラスが曇りやすくなります。
窓が曇ると、歩行者や自転車、周囲の車などが見えにくくなり、非常に危険です。
雨が強いと、ただでさえ視界が悪くなります。
曇ってきたらエアコンやデフロスターを使って、しっかり視界を確保しましょう。
「少しくらいなら大丈夫」と思わず、見えにくいと感じたらすぐに対処することが大切です。
豪雨の日は冠水に注意
豪雨のときに特に注意したいのが、道路の冠水です。
何年も同じエリアを配達していると、「ここは雨が降ると水が溜まる」という場所がだんだん分かってきます。
しかし、不慣れなエリアを配達するときは注意が必要です。
冠水していそうな道路を見つけたら、無理に進まないほうが安全です。
特に水深が分からない場所は非常に危険です。
車は一定以上の深さまで水に入ると、走行不能になる可能性があります。
さらに、エンジンの吸気口から水を吸い込むと、エンジン内部に重大な損傷が発生することがあります。
私自身も過去に何度か危ない経験があり、アクセルを踏みながらギリギリ抜け出したことがあります。
ただし、これは決しておすすめできる方法ではありません。
冠水しそうな場所は、できるだけ入らずに迂回する。
これが一番です。
配達エリアに冠水しやすい場所があるなら、普段から把握しておくと安心です。
台風・強風の日はドアに注意
台風や強風の日は、車から降りるときにも注意が必要です。
特に運転席のドアは、風圧によって突然勢いよく開いてしまうことがあります。
ドアをしっかり持っていないと、勢いよく開いたドアが限界まで持っていかれてしまいます。
「ミシッ」と嫌な音がしたら要注意です。
私も以前、強風でドアを開けた際に取り付け部分を壊してしまい、交換修理をしたことがあります。
強風の日は、ドアを開けるときにしっかり支えて、勢いよく開かないようにしましょう。
伝票を風で飛ばされないようにする
強風の日は、伝票にも注意が必要です。
車から荷物を降ろしているときに伝票が風で飛ばされてしまうことがあります。
伝票にはお客様の住所や氏名など、個人情報が記載されています。
紛失すると会社から注意やペナルティを受ける可能性もあるので、風が強い日は特に慎重に扱いましょう。
伝票を車内や荷物の上に置いたままにしておくのも危険です。
泥濘んだ場所に車を入れない
雨が続くと、地面が土の場所は泥濘んできます。
「ここなら大丈夫だろう」と思って車を停めたら、タイヤが空転して抜け出せなくなることがあります。
特に宅配では、荷物を届けるために家の近くまで車を入れたくなります。
しかし、雨で地面が緩んでいるときは無理をしないほうがいいでしょう。
少し離れた安全な場所に車を停めて、歩いて配達するほうが結果的に早く済むこともあります。
雷がひどいときは無理に配達しない
雷も絶対に甘く見ないほうがいいと思います。
私はこれまで、かなり近い場所に落雷するところを何度か見たことがあります。
雷はいつ自分の近くに落ちるか分かりません。
雷が非常に激しいときは、無理に外へ出ず、安全な建物の中などで雷がおさまるのを待つことも必要です。
車内にいる場合も、状況に応じて安全を確保しましょう。
「あと数個だから」と無理をするより、自分の安全を優先したほうがいいでしょう。
悪天候の日は「早く配る」より「安全に配る」
台風、豪雨、強風、雷などの日は、普段と同じように配達件数や配達速度を上げようとしないほうがいいと思います。
悪天候の日は、
- 交通状況
- 道路の冠水
- 視界
- 強風
- 足元
- 落雷
など、普段以上に注意することがたくさんあります。
時間指定の荷物が遅れてしまうこともあるかもしれません。
しかし、災害級の天候の中では、多少配達が遅れることよりも、事故を起こさず無事に帰ることのほうが大切です。
普段の「早く・多く配る」という配達から、悪天候の日は「周囲の状況を確認しながら安全に配る」という配達に切り替える。
宅配ドライバーにとって、それも大切な仕事の一つだと思います。
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