在宅しているのに不在票が投函されるパターン|宅配ドライバーが解説

宅配ドライバー

宅配ドライバーをやっていると、再配達の際などに、お客さんからよく言われる言葉があります。

「家に居たのに、なんで不在票を入れたんだ!」

配達員としては、必死に配達に来ています。

車もある。家の明かりもついている。生活音も聞こえる。

「よし、在宅しているぞ!」

そう思ってインターホンを押し、出てくるのを待ちます。

しかし、一向に出てこない。

「〇〇さーん、宅配便です!」

と大きな声で呼びかけても反応がない。

仕方なく不在票を投函したのに、再配達に行ったら怒られてしまう……。

こうした経験をすると、「宅配ドライバーの仕事は理不尽なことばかりだ」と嫌になってしまう人もいます。

しかし、実際にはお客さんが在宅していても、配達員に気づかない理由がいくつもあります。

今回は、10年以上宅配の仕事をしてきた経験から、在宅しているのに不在票が投函されてしまう、よくあるパターンを紹介します。

1. インターホンが故障している

意外とあるのが、インターホンの故障です。

電池切れや接触不良、地震などの影響で不具合が起きている可能性もあります。

配達員がインターホンを押しても、室内に音が聞こえていなければ、お客さんは気づきようがありません。

特に、何度押しても反応がない場合は、インターホンの故障も疑ってみる必要があります。

再配達の際に状況を説明しておけば、故障に気づいて修理してもらえるかもしれません。

2. 掃除機をかけている最中

これもよくあるパターンです。

掃除機はかなり音が大きいため、インターホンの音がかき消されてしまうことがあります。

配達員からすると、家の中から掃除機の音が聞こえるので、在宅していることは分かります。

しかし、お客さんはインターホンが鳴ったことに気づいていません。

こんな時は、掃除機の音が止まったタイミングでもう一度インターホンを押したり、声をかけたりすると、気づいてもらえることがあります。

状況によっては、伝票に記載された電話番号へ連絡するのも一つの方法です。

3. お客さんの耳が遠い

高齢のお客さんの場合、耳が遠くなっていて、インターホンの音や配達員の声が聞こえないこともあります。

玄関先から呼びかけても反応がない場合、玄関脇の部屋の窓など、室内に音が届きやすい場所から呼びかけると気づいてもらえることがあります。

私の経験では、音そのものは聞き取りにくくても、窓や戸を軽くノックした時の振動で気づいてもらえることもあります。

ただし、驚かせないように注意し、むやみに大きな音を立てないことも大切です。

4. 裏庭で草刈りや畑仕事、洗濯をしている

これも意外と多いパターンです。

車が停まっているし、家の中に人の気配もある。

それなのに、インターホンを押しても誰も出てこない。

実は、裏庭で草刈りや畑仕事をしていたり、洗濯物を干していたりすることがあります。

こうした場合、玄関からの呼びかけが聞こえないこともあります。

ただし、知らない人が庭に入ってくることを嫌がるお客さんもいます。

もし裏庭の様子を確認する場合は、「宅配便です!」と声をかけながら、立ち入りが許されている範囲で確認することが大切です。

無断で敷地の奥まで入り込むのは避けましょう。

5. トイレや入浴中

これは、配達員側ではどうしようもないこともあります。

お客さんがトイレや入浴中なら、インターホンに気づいても、すぐに出られないことがあります。

一度、玄関先から「宅配便でーす!」と声をかけてみると、気づいたお客さんが窓越しに「玄関に置いていってください!」と伝えてくれることもあります。

ただし、プライバシーへの配慮は必要です。

何度もしつこく呼びかけたり、入浴中と思われる場所に近づいたりするのは避けましょう。

反応がなければ、無理をせず不在票を投函する判断も必要です。

6. テレビの音や洗い物の音で気づかない

テレビを見ていたり、キッチンで洗い物をしていたりすると、インターホンの音に気づかないことがあります。

特に、玄関から離れた部屋にいる場合は、音が聞こえにくいこともあります。

室内からテレビの音などが聞こえていても、必ずしもインターホンに気づいているとは限りません。

このような場合も、状況に応じてもう一度インターホンを押したり、玄関わきの部屋がテレビの音がするリビングだったら、そこで声かけや窓をノックすることで、気づいてもらえることがあります。

ただし、何度も繰り返すのではなく、反応がなければ区切りをつけることも大切です。

「インターホンを押したのか!」と怒られたら

在宅しているのに不在票が入っていた場合、お客さんが「インターホンを押していないのでは?」と疑ってしまうこともあります。

配達員としても、きちんとインターホンを押し、声をかけて待ったのに、一方的に悪者扱いされるのは納得できないものです。

そんな時は、感情的にならず、まずはインターホンを押したことと、その後にどのような対応をしたのかを説明することが大切です。

例えば、

  • インターホンを押したが、反応がなかった
  • 声をかけてみたが、返事がなかった
  • しばらく待ったが、応答がなかった

というように、実際に行ったことを伝えます。

もちろん、説明すれば必ず納得してもらえるわけではありません。

それでも、きちんと状況を伝えることで、誤解が解けることはあります。

また、インターホンの故障が原因だった場合は、お客さんが不具合に気づき、次回の配達までに修理してくれるかもしれません。

これは配達員とお客さん、双方にとってメリットがあります。

まとめ:配達員もお客さんも、思い込みには注意

在宅しているのに不在票が投函される原因は、インターホンの故障や生活音、庭仕事など、さまざまです。

お客さんからすると「家にいたのに、なぜ?」と思うでしょう。

一方、配達員も、荷物を届けるためにインターホンを押し、声をかけ、それでも反応がなかったために不在票を投函している場合があります。

どちらかが必ず悪いとは限りません。

大切なのは、お互いに思い込みだけで相手を責めず、状況を確認することだと思います。

配達員としても、できる範囲で工夫しながら、やるべきことをきちんと説明する。

お客さんも、気づかなかった可能性を考えてみる。

そうすることで、無用なトラブルを減らし、より良い関係を築いていけるのではないでしょうか。

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