前回の記事では、エブリイのエンジンオイルとオイルフィルターをDIYで交換することで、どれくらい節約できるのかを紹介しました。
今回は実際に私が行っている、エブリイのエンジンオイル・オイルフィルター交換の作業工程を紹介します。
オイル交換だけなら比較的シンプルな作業ですが、今回はオイルとオイルフィルターを同時に交換します。
初めてDIYで挑戦する方にも分かりやすいように、準備するものからオイル量の確認まで順番に説明していきます。
※この記事は私自身の作業経験をもとにしたものです。車両の年式・型式によって指定方法が異なる場合がありますので、実際の作業では必ず車両のサービスマニュアルや取扱説明書を確認してください。
今回交換するもの
今回交換するのは、
- エンジンオイル
- オイルフィルター(オイルエレメント)
- ドレンパッキン
の3つです。
エブリイは宅配の仕事で毎日のように使用しているため、私は定期的にオイル交換をしています。
今回はオイル交換と同時に、オイルフィルターも交換します。
オイル・オイルフィルター交換に必要なもの
まず、作業前に必要なものを準備します。
オイル・消耗品
- 20Lオイル缶
- オイルフィルター
- ドレンパッキン
- オイルの受け皿
- 廃油処理箱
工具
- レンチ
- ラチェットレンチ
- オイルフィルターレンチ
- ジャッキ
- ジャッキスタンド
その他
- オイルジョッキ
- 漏斗
- パーツクリーナー
- キッチンペーパー
レンチは通常のものでも作業できますが、トルクレンチがあると、指定トルクで締め付けできるのでより安心です。
オイルフィルターを外すには、専用のオイルフィルターレンチを使用します。
また、オイルを注入するときは漏斗があると、こぼしにくくなります。



① フロントをジャッキアップする
まず、平坦で安全な場所に車を停めます。
そしてフロント側をジャッキアップします。
ここで重要なのが、ジャッキアップしただけの状態で車の下に入らないことです。
ジャッキアップしたら、エブリイのサービスマニュアルで指定されている場所を確認し、ジャッキスタンド(リジッドラック)を設置します。
車体をしっかり支えていることを確認してから、車の下に入ります。
DIY整備では、この部分が最も重要です。
「ちょっとだけだから大丈夫」と考えず、安全を最優先にしてください。

② オイル給油口のフタを開ける
車体を安全に固定したら、次にオイルが流れやすくなるようにします。
エブリイの場合、助手席下にあるオイル給油口のフタを開けます。
ここを開けておくことで、オイルを抜くときに空気が入りやすくなります。

③ 古いエンジンオイルを抜く
次に、古いエンジンオイルを抜きます。
運転席側のスライドドア下側から車体の下へ潜り、オイルドレンボルトを確認します。
その下にオイルの受け皿、または廃油処理箱をセットします。
そして、レンチを使ってドレンボルトを慎重に緩めていきます。
ここは少し注意が必要です。
ドレンボルトを完全に外すと、オイルが勢いよく流れ出てきます。
特にエンジンオイルが温まっている場合は熱いので、やけどにも注意してください。


オイルがある程度抜けてきたら、そのまましばらく待ちます。
できるだけ古いオイルを抜き切ります。
④ ドレンパッキンを新品に交換する
オイルが抜けたら、取り外したドレンボルトを確認します。
ドレンボルトにはワッシャー状のパッキンが付いています。
このパッキンは再使用せず、新品へ交換します。
私はアルミや銅製のドレンパッキンを使用しています。
価格も1個数十円程度なので、オイル交換のたびに新品へ交換しています。
新品のパッキンを取り付けたら、ドレンボルトを取り付けます。
締め付ける際は、強く締めればいいというものではありません。
可能であればトルクレンチを使用して、車両のサービスマニュアルなどで指定されたトルクで締め付けます。
⑤ オイルフィルターを取り外す
次はオイルフィルターです。
エブリイのオイルフィルターは、オイルドレンボルトよりさらに奥側にあります。
ここで専用のオイルフィルターレンチを使用します。
フィルターレンチをラチェットレンチに取り付け、オイルフィルターにしっかりとはめ込みます。
分かりづらいですが、フィルターの写真↓

このとき、フィルターレンチがしっかりフィルターにはまっていることを確認してください。
しっかり固定できたら、ラチェットを使ってオイルフィルターを緩めます。
フィルターを外すと、ここからも残っているオイルが出てきます。
そのため、あらかじめ受け皿や廃油処理箱を下にセットしておきます。
⑥ オイルが抜けるまで待つ
オイルフィルターを取り外したら、しばらく待ちます。
ドレンボルトからだけでなく、オイルフィルター側からもオイルが出てくるため、できるだけ古いオイルが抜けるのを待ちます。
オイルがほとんど出なくなったら、周辺に付着したオイルをキッチンペーパーなどで拭き取ります。
必要に応じてパーツクリーナーも使用します。
⑦ 新しいオイルフィルターを取り付ける
古いオイルフィルターを外したら、新品のオイルフィルターを準備します。
新品フィルターのゴム製シール部分に、少量の新しいエンジンオイルを塗ります。
これはフィルターを取り付ける際のシール部分の状態を整えるためです。
その後、新しいオイルフィルターを取り付けます。
ここで注意したいのが、強く締めすぎないこと。
オイルフィルターは、製品の説明書に指定されている取り付け方法・締め付け方法に従って取り付けます。
無理な力で締め付けると、フィルターやシール部分を傷める原因になります。
⑧ ジャッキを下ろす
オイルフィルターを取り付け、ドレンボルトもしっかり取り付けたら、車体を元の状態に戻します。
ジャッキスタンドを外し、ジャッキを使って慎重に車体を下ろします。
車体を下ろしたら、車が水平に近い状態になっていることを確認します。
オイル量を正確に確認するためにも、できるだけ平坦な場所で作業することが重要です。
⑨ 新しいエンジンオイルを入れる
いよいよ新しいオイルを入れます。
まず、オイルジョッキに新しいエンジンオイルを慎重に注ぎます。
次に、助手席下にあるオイル給油口へ漏斗をセットします。

そして、オイルジョッキから新しいオイルをゆっくり注いでいきます。
一気に入れるのではなく、こぼれないように慎重に入れていきます。
⑩ 今回は約2.8Lのオイルを入れる
今回は、オイルフィルターも同時に交換しているため、約2.8Lのオイルを入れました。
ただし、オイル量は車両の型式やエンジン、交換条件などによって異なる場合があります。
そのため、
「2.8L入れたから必ずOK」ではなく、最後にオイルゲージで確認することが重要です。
オイルを入れ終わったら、給油口を元に戻します。
⑪ オイルゲージでオイル量を確認する
最後に、運転席下にあるオイルゲージを使ってオイル量を確認します。
一度ゲージを抜いて、キッチンペーパーなどでオイルを拭き取ります。
そしてもう一度しっかり差し込み、再び抜いてオイル量を確認します。

オイルがゲージの基準範囲内に入っていることを確認します。
少なければ少しずつオイルを追加します。
入れすぎにも注意してください。
⑫ 最後にオイル漏れがないか確認
これで作業終了……としたいところですが、最後にもう一度確認します。
特に確認したいのが、
- ドレンボルト周辺
- オイルフィルター周辺
- オイル給油口
などです。
エンジンを始動した場合は、しばらくしてからエンジンを停止し、再度オイル漏れがないか確認します。
問題がないことを確認できれば、今回のオイル・オイルフィルター交換は終了です。
DIYでオイル交換をするなら安全第一
オイル交換は、DIY整備の中では比較的挑戦しやすい作業だと思います。
しかし、車体の下に入る作業なので、安全だけは絶対に妥協してはいけません。
特に、
ジャッキだけで車を支えた状態で車体の下に入らない
ことが重要です。
必ず適切なジャッキスタンドを使用し、平坦で安定した場所で作業してください。
また、オイル交換後は、
オイル量・ドレンボルト・オイルフィルター周辺の状態を必ず確認する
ようにしています。
まとめ
今回は、エブリイのエンジンオイルとオイルフィルターをDIYで交換しました。
作業の流れをまとめると、
- 必要な工具・部品を準備
- フロントをジャッキアップ
- 指定位置にジャッキスタンドを設置
- 助手席下のオイル給油口を開ける
- ドレンボルトを外して古いオイルを抜く
- ドレンパッキンを新品に交換
- ドレンボルトを取り付ける
- オイルフィルターを取り外す
- 新品フィルターを取り付ける
- 車体を下ろす
- 新しいオイルを約2.8L入れる
- オイルゲージで量を確認
- オイル漏れがないか確認
という流れです。
宅配ドライバーは車を仕事で毎日使うため、オイル交換の回数も一般的な乗用車より多くなります。
だからこそ、オイルを20L缶でまとめ買いしたり、フィルターを複数個まとめ買いしたりして、自分でできるメンテナンスはDIYすることで、年間の維持費を抑えることができます。
私自身、宅配ドライバーとして長年車を使ってきましたが、こうした小さな節約を積み重ねることで、車にかかる経費を少しずつ減らしています。
ただし、DIY整備は「安くできるから」という理由だけで無理をするのは禁物です。
安全に確実に作業できる範囲で行うこと。
これが一番大切だと思います。
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