宅配ドライバーの仕事で、意外と重要なのが荷物の積み方です。
同じ量の荷物を積んでいても、積み方によっては、「荷物がすぐ見つかる」「取り出しやすい」という状態になります。
逆に、適当に積み込んでしまうと、「荷物が見つからない」「奥の荷物を取るために、手前の荷物をどかす」「小さな荷物が行方不明になる」といったことが起こります。
特に繁忙期は荷物が多いため、荷物を探す時間が積み重なるだけでも大きなロスになります。
今回は、宅配ドライバーとして10年以上仕事をしてきた私が、普段どのように荷物を積んでいるのかを紹介します。
※荷物の積み方やルートの組み方は会社・営業所・車両によって異なります。
ここでは私自身のやり方を紹介しています。
出勤したらまず自分の荷物を確認
出勤したら、まず自分が担当するエリアの荷物を確認します。
私の場合は、伝票を1枚ずつ剥がしながら荷物を積み込む方法です。
荷物を確認しながら、「これはどの地域だろう?」「この荷物は後半だな」などと考えながら積んでいきます。
そして私の場合、ルートを組むのは荷物を積み終わってからです。
私は「伝票を剥がしながら積み込む派」
宅配ドライバーによって、荷物の積み方やルートの組み方にはそれぞれやり方があります。
私の場合は、
伝票を剥がす
↓
荷物を確認する
↓
配達する地域を判断する
↓
決めた位置に積む
という流れです。
荷物を積みながら、ある程度頭の中で配達する順番をイメージしていきます。
ただし、ルートそのものを決めるのは積み込みが終わってからです。
荷物を積む基本は「配達する順番」
私が荷物を積む時に一番意識しているのが、「最初に配達する荷物を、一番取り出しやすい場所に置く」ということです。
軽バンの場合、荷室は決して広くありません。
そのため、配達する順番を考えずに積み込んでしまうと、後で荷物を探すのが大変になります。
私の場合は、だいたい次のように分けています。
序盤の荷物は運転席側
一番先に配達する地域の荷物は、運転席側に積み込みます。
理由は単純です。
配達先に到着したら、
車を降りる
↓
スライドドアを開ける
↓
すぐ荷物を取り出す
という動作にしたいからです。
最初の方に配達する荷物が奥の方にあると、いちいち荷物をかき分けなければなりません。
それだけで時間を使ってしまいます。
中盤の荷物は真ん中へ
配達ルートの中盤で配達する荷物は、荷室の真ん中あたりに積みます。
序盤の荷物をある程度配り終えると、自然と中盤の荷物が取り出しやすくなってきます。
つまり、最初から最後まで取り出しやすい状態を作るというイメージです。
後半の荷物は助手席の後ろあたり
後半に配達する荷物は、助手席の後ろあたりに積みます。
序盤・中盤の荷物が減ってくれば、後半の荷物が前に出てきます。
このように、配達が進むにつれて荷物が自然に取り出しやすくなるようにしています。
大きい荷物・重い荷物はバックドア側へ
重かったり、大きかったりする荷物は、バックドア側に積むことが多いです。
大きな荷物を荷室の奥に入れてしまうと、後から取り出すのが大変になります。
特に重量物は、無理に荷室の奥まで手を伸ばして取り出そうとすると、腰などにも負担がかかります。
そのため、取り出しやすい位置にしておくことも大切です。
もちろん、車両の積載制限や荷物が動かないようにすることを優先します。
長物や形の変わった荷物は別にする
宅配では、普通の段ボールだけではなく、細長い荷物や特殊な形状の荷物もあります。
こうした荷物は、無理に他の荷物の中に入れないようにしています。
場合によっては、助手席に置くこともあります。
また、荷物が見つけやすく、なおかつ他の荷物を傷つけない場所に設置します。
変な形の荷物を無理やり荷室に詰め込んでしまうと、他の荷物を取り出す時に邪魔になったり、荷物を傷つける原因になったりします。
薄い荷物や小物はプラスチックケースへ
私が特に便利だと思っているのが、薄物や小物をプラスチックケースなどにまとめておく方法です。
薄い荷物や小さな荷物は、他の荷物の下に入り込んだり、見えなくなったりしやすいです。
そこで、助手席に置いてあるプラスチックケースなどに入れておきます。
これには2つのメリットがあります。
① 荷物を取り出す時間を短縮
できる小さな荷物を取り出すためだけに、「スライドドアを開ける」「バックドアを開ける」という動作をする必要がなくなります。
助手席付近にまとめておけば、すぐに取り出せます。
配達件数が多いと、こうした小さな時間短縮が積み重なります。
② 小物の紛失を防ぎやすい
小さな荷物は、荷室の中で見失いやすいです。
さらに、スライドドアを開けた時などに、小さな荷物を落として、気づかずに次の配達先に発進してしまい、荷物を紛失するという重大なミスを防げます。
ケースにまとめておけば、「小物はここ」と決められるので、紛失防止にも役立ちます。
繁忙期は「積みすぎない」ことも重要
繁忙期になると、荷物が大量にあります。
この時にやってしまいがちなのが、「とにかく全部積み込む」ということです。
しかし、荷物を積みすぎると、別の問題が発生します。
それが、「荷物を探す時間が増える」ことです。
荷物が山のようになってしまうと、「どこだ?」「あの荷物はどこに入れた?」と探す時間が増えます。
荷物を積んでいるのに、配達が進まないという状態になってしまいます。
明らかに不在になる荷物は後回しにすることも
そこで私の場合、不在になることが分かりきっている荷物などは、無理に最初から積まないことがあります。
そういった荷物はいったん発着所に置いておき、夜などに回します。
もちろん、これは会社の運用やルールが許す場合の話です。
すべての宅配ドライバーができる方法ではありません。
しかし、もし運用上可能なら、「今すぐ必要ではない荷物を車内に詰め込みすぎない」という考え方は、繁忙期には有効だと思います。
荷物が減ってきたら「荷室の整理」をする
配達が進んで荷物が減ってくると、別の問題が出てきます。
それが荷崩れです。
荷物がぎっしり詰まっている時は、互いに支え合っているので、それほど動きません。
ところが荷物が減ってくると、隙間ができます。
すると、カーブやブレーキなどで荷物が動きやすくなります。
そのため私は、ある程度荷物が減ってきたら、荷物を取り出すついでに荷室を整理するようにしています。
荷室はなるべく平らに保つ
荷物が減ってきたら、残った荷物を整理して、なるべく荷室を平らな状態にすることを意識します。
これだけでも荷崩れしにくくなります。
また、荷物がバラバラになっていると、後から荷物を探す時にも時間がかかります。
配達が進んだからこそ、「残りの荷物を整理する」という作業が重要になってきます。
不在の荷物は最後に配達するスペースへ
不在になった荷物など、後から配達する荷物については、一番最後に配達するスペースに置きます。
そうすることで、現在配達している荷物と混ざりにくくなります。
荷室の中で、「今配達する荷物」と「後で配達する荷物」を分けておくことがポイントです。
荷物の積み方は「配達しながら変化する」
荷物の積み込みで重要なのは、朝に完璧な状態を作って終わりではありません。
配達して荷物が減っていけば、荷室の状況も変わります。
最初は、序盤 → 中盤 → 後半と分けていたものが、序盤の荷物がなくなれば、中盤の荷物が前に出てきます。
さらに配達が進めば、後半の荷物が取り出しやすくなります。
つまり、「配達しながら荷室を育てていく」ような感覚です。
これが私の荷物の積み方です。
私が考える「効率のいい積み込み」のポイント
ここまでをまとめると、私が意識しているのは次のようなことです。
① 配達順を考えて積む最初に配達する荷物ほど取り出しやすい場所へ。
② 序盤・中盤・後半で分ける配達が進むにつれて自然に荷物が取り出しやすくなるようにする。
③ 大きな荷物は取り出しやすくする重い荷物を無理に奥へ入れない。
④ 特殊な形の荷物は別管理他の荷物を傷つけたり、取り出しの邪魔になったりしない場所へ。
⑤ 小物・薄物はケースにまとめる取り出しやすく、紛失防止にもなる。
⑥ 繁忙期は積みすぎに注意荷物を探す時間が増えるほど効率が悪くなる。
⑦ 荷物が減ったら整理する荷崩れを防ぐため、荷室をなるべく平らにする。
⑧ 不在荷物は分ける後で配達する荷物が現在の荷物と混ざらないようにする。
まとめ|荷物の積み方で配達のしやすさは変わる
宅配ドライバーにとって、荷物の積み方は地味ですが非常に重要です。
荷物をただ車に詰め込むだけなら簡単です。
しかし、「どの荷物をどこに置けば、次の配達が楽になるか?」を考えて積むことで、荷物を探す時間を減らすことができます。
私の場合は、
序盤の荷物は運転席側
↓
中盤は中央
↓
後半は助手席後ろ
↓
大きな荷物はバックドア側
↓
小物はケースへ
↓
荷物が減ったら荷室を整理
という方法で積んでいます。
もちろん、これが唯一の正解ではありません。
配達エリアや車両、荷物の量によって最適な方法は変わります。
大切なのは、実際に配達をしながら、「もっと取り出しやすくできないか?」「この荷物を探す時間を減らせないか?」と考えて、自分なりの積み方を作っていくことだと思います。
宅配ドライバーは、1日に何十個、繁忙期にはそれ以上の荷物を扱います。
だからこそ、1個の荷物を取り出す時間を少し短くするだけでも、それが積み重なれば大きな時間短縮になります。
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