宅配ドライバーをやっていると、避けて通れないのが再配達です。
荷物が少ない日なら、多少の再配達があってもそれほど気になりません。
しかし、問題は荷物が大量にある日です。
ただでさえ大量の荷物を時間指定に間に合わせるために走り回っているのに、そこへ再配達が加わると、一気に仕事が厳しくなります。
しかも宅配の仕事は、暇な時はとことん暇なのに、忙しい時はとことん忙しい。
この極端さが、宅配ドライバーの仕事の難しいところでもあります。
今回は、宅配ドライバーとして長年仕事をしてきた私が感じる、再配達の大変さと、再配達を減らすためにできることについて書いてみます。
在宅していると思って配達に行ったら不在
宅配ドライバーをやっていると、こんなことがあります。
「この家は在宅しているはず」と思って配達に向かいます。
ところが、ピンポーン……。反応なし。もう一度、ピンポーン……。やっぱり出てこない。
そして不在票を書くことになります。
これだけなら、まだいいんです。
問題は、荷物が大量にある時です。
荷物が多い日に限って不在が続く
繁忙期などで荷物が大量にあると、「とにかく早く荷物を減らしたい」という気持ちになります。
車の荷室が荷物でいっぱいなので、一軒でも多く配達を完了させたい。
そんな気持ちで配達に行ったところ、不在。
「ここも不在か……」と思って次の家へ。
そして、そんな時に限って不在が続くことがあります。
さらに恐ろしいのが、その日に限って再配達依頼が大量に入ること。
これが重なると、本当に大変です。
宅配の仕事は「極端」
宅配ドライバーの仕事をしていると感じるのですが、この仕事は非常に極端です。
暇な時は、「今日は何をして時間を潰そう?」と思うくらい暇。
ところが忙しい時は、「もう無理!」と思うくらい忙しい。
その忙しい日に、
- 大量の荷物
- 時間指定
- 不在
- 再配達
- 夜間指定
などが重なってきます。
特に時間指定は、決められた時間内に届けなければなりません。
そこへ突然、「○時〜○時に再配達してください」という荷物が追加されます。
これは、かなりのプレッシャーです。
再配達はどれくらい時間がかかる?
私の感覚では、通常の配達なら1軒あたり約3分程度です。
もちろん、荷物の数や家の状況によって変わります。
ところが不在の場合は、
- 車を停める(走行時間も)
- 荷物を持って玄関まで行く
- インターホンを押す
- 反応を待つ
- 不在票を書く
- 荷物を持って車に戻る
などがあるため、4~5分程度かかることがあります。
さらに、その荷物を再配達することになれば、もう一度約3分。
つまり、最初の不在:約4~5分↓再配達:約3分↓合計:約7~8分ということになります。
しかも、再配達に行ったからといって、必ず在宅しているとは限りません。
再配達に行って、また不在だった場合は、さらに時間がかかってしまいます。
1件なら小さな時間でも、積み重なると大きい
「7~8分くらいなら大したことない」と思うかもしれません。
しかし、これが何件も重なると話が変わります。
例えば、再配達になった荷物が5個あれば、約35~40分です。
10個なら、約70~80分。
1時間以上になります。
しかも、その時間は本来なら別の荷物を配達できる時間です。
再配達が増えるほど、他の荷物の配達にも影響が出てきます。
不在票を書く時も注意が必要
不在になった場合は、不在票を書きます。
これも意外と気を使います。
記入漏れがあると、お客様が再配達を依頼する時に困ってしまいます。
そのため、必要事項をきちんと確認して記入することが重要です。
そして、もう一つ困るのが、ポストの場所が分からない家。
「ポストはどこだ?」と探しているだけでも時間を使います。
表札が分かりにくかったり、ポストが少し離れた場所にあったりする家もあります。
不在票一枚を書くにも、宅配ドライバーにとっては意外と時間がかかることがあります。
不在の時は番犬にも注意
そして、不在配達で気を付けなければならないのが犬です。
宅配ドライバーにとって、犬はかなりの天敵です。
普段は大人しい犬でも、知らない人が敷地内に入ってくれば警戒することがあります。
特に、「不在だから荷物を持ってポストまで行こう」と思った時に、突然犬が出てくることもあります。
不在配達では、「人がいない=安全」ではありません。
犬や敷地内の状況を確認しながら、不用意に近づかないことが大切です。
再配達が多いのは都市部?
私の経験では、再配達が多いと感じるのは、若い世代が多い都市部やベッドタウンなどです。
仕事や学校などで日中家を空ける人が多いためです。
一方、田舎の地域では、昔から置き配を利用するお客様が比較的多いと感じます。
もちろん、これは私自身が担当してきた地域での感覚であり、すべての地域に当てはまるわけではありません。
置き配が普及して再配達はかなり変わった
しかし、最近は宅配の環境もかなり変わってきました。
その一つが、置き配の普及です。
以前なら、「不在だから持ち帰る」しかなかった荷物でも、現在は置き配を利用できるケースが増えています。
その結果、都市部などでも配達完了率が上がり、再配達になる荷物がかなり減ってきたと私は感じています。
これは宅配ドライバーにとっても、お客様にとっても良い変化だと思います。
お客様の再配達に対する意識も変わってきた
昔は再配達に行くと、「なんで在宅している時間に来ないんだ!」と怒られることもありました。
もちろん、配達時間の行き違いなど、さまざまな事情があったと思います。
しかし最近では、再配達に行った時に、「不在にして悪かったね」などと声をかけてくれるお客様も増えました。
これは配達員として、ちょっと嬉しい変化です。
再配達という問題について、お客様側の意識も少しずつ変わってきているのではないかと思います。
不在票が「絶望」だった時代
昔の宅配では、不在票を見ると、「また再配達か……」という絶望感がありました。
特に繁忙期に不在票が何枚も増えてくると、「これをまた夜に回らなければならないのか……」となります。
それが今では、置き配や宅配ボックスなどの普及によって、以前より再配達を減らしやすくなりました。
昔を知っている私からすると、これはかなり大きな変化です。
再配達を減らすために宅配ボックスがもっと普及してほしい
個人的には、宅配ボックスがもっと普及してほしいと思っています。
宅配ボックスがあれば、「配達員が来たけど不在」という問題そのものを減らすことができます。
お客様にとっても、「配達員が来る時間に家にいなければならない」という負担が減ります。
配達員にとっても、再配達が減ります。
つまり、宅配ボックスはお客様にも配達員にもメリットがある設備だと思います。
荷物を注文して出かけるなら、日時変更がおすすめ
もう一つ、お客様にお願いしたいことがあります。
荷物を注文した後、「その日は家にいないかもしれない」と分かっているのであれば、受け取れる日時に変更してもらえると非常に助かります。
最近では、宅配会社のWebサイトなどから、配達日時の変更や置き配指定などを簡単にできる場合があります。
例えば、「この日に届くけど仕事でいない」と分かった時点で、帰宅後に受け取れる日時へ変更する。
これだけでも再配達を減らすことができます。
不在票をきっかけに置き配を利用するのもアリ
一度不在になったことをきっかけに、「次から置き配にしよう」と登録してくれるお客様もいるかもしれません。
そうなれば、その後の再配達を減らすことができます。
宅配ドライバーからすると、一度の不在が、今後の再配達を減らすきっかけになるのであれば、悪いことばかりではありません。
再配達は「配達員だけの問題」ではない
再配達問題は、宅配ドライバーだけで解決できる問題ではありません。
お客様側にも、
- 在宅できる日時に変更する
- 置き配を利用する
- 宅配ボックスを利用する
- 配達予定を確認する
など、できることがあります。
配達員側も、
- 正確な不在票を書く
- 置き配できる荷物は適切に対応する
- 荷物を安全に届ける
- お客様が受け取りやすいようにする
ことが重要です。
双方が少しずつ工夫することで、再配達は減らしていけると思います。
まとめ|再配達問題には希望が見えてきた
宅配ドライバーにとって、再配達は本当に大変です。
特に繁忙期など、「荷物が多い+時間指定が多い+不在+再配達」となると、かなり厳しい状況になります。
私の感覚では、通常の配達が約3分、不在なら4~5分、さらに再配達で約3分。
一つの荷物でも、再配達になると合計7~8分程度かかることがあります。
これが何件も重なれば、1時間以上の差になることもあります。
それでも、最近は置き配や宅配ボックスの普及によって、再配達は以前より減ってきました。
そして、お客様の反応にも変化を感じます。
昔のように「なんでいない時に来るんだ」と怒られるばかりではなく、「不在にして悪かったね」と言ってもらえることも増えました。
これは、宅配ドライバーとして嬉しい変化です。
再配達問題は、まだ完全になくなったわけではありません。
それでも、置き配・宅配ボックス・日時変更などの選択肢が増えたことで、少しずつ良い方向に向かっていると私は感じています。
昔は不在票を見るだけで絶望していましたが、今は少しずつ希望が見えてきました。
これから宅配ボックスなどがさらに普及して、お客様も配達員も無理なく荷物を受け取れる環境になっていけばいいなと思います。
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