「宅配ドライバーをやってみたいけど、どうすればなれるの?」
「未経験でもできる?」
「車は自分で用意するの?」
「黒ナンバーって必要なの?」
これから宅配ドライバーを始めようと思っている人には、いろいろな疑問があると思います。
私は宅配ドライバーとして10年以上働いてきました。
今回は、私の経験をもとに、未経験から宅配ドライバーを始めるまでの流れを紹介します。
宅配ドライバーになるために必要なもの
まず、宅配ドライバーを始めるために必要になるものを紹介します。
基本的には、
- 普通自動車免許
- 運転経験
- 配達に使用する車両
- スマートフォン
- 黒ナンバー
などが必要になります。
ただし、会社によって車両やスマートフォンなどを用意してくれる場合もあります。
普通自動車免許
当然ですが、軽貨物の宅配ドライバーなら普通自動車免許が必要です。
特別な大型免許などは必要ありません。
そのため、普通自動車を運転できる人なら、未経験からでも始めやすい仕事です。
運転経験
宅配ドライバーは、1日のほとんどを車で移動します。
そのため、運転に慣れていることは大きなメリットになります。
ただし、運転が上手である必要はありません。
私も最初から宅配のプロだったわけではありません。
仕事をしながら、
- 狭い道
- バック
- 駐車
- 大きな車とのすれ違い
- 悪天候時の運転
などを少しずつ覚えていけば大丈夫です。
車両
宅配で使用する車両も必要になります。
軽貨物車を自分で用意する方法もありますし、リースで用意する方法もあります。
私は長く続けるつもりなら、基本的には自分で車を所有する方法がおすすめだと思っています。
理由は、リースの場合は毎月の費用がかかるからです。
最初はリースのほうが始めやすい場合もありますが、長期間働くのであれば、自分の車を使ったほうが結果的に負担が少なくなるケースがあります。
ただし、車両購入にはまとまったお金が必要なので、最初はリースで始めて、仕事に慣れてから車を購入する方法もあります。
スマートフォン
スマートフォンも宅配ドライバーには欠かせない道具です。
最近は宅配会社のアプリや地図アプリなどを使って仕事をすることも多くなっています。
私が宅配を始めた頃と比べると、現在はかなり便利になりました。
昔は紙の地図を見ながらルートを組み立てる必要がありましたが、現在はアプリを使って効率的に配達ルートを組めるようになっています。
一番大変なのは「黒ナンバー」
自分で軽貨物車を用意して宅配をする場合、避けて通れないのが黒ナンバーです。
軽貨物車を使って有償で貨物を運ぶ「貨物軽自動車運送事業」を始める場合、運輸支局への届出などの手続きが必要になります。
国土交通省の案内では、貨物軽自動車運送事業経営届出書、運賃料金設定届出書、運賃料金表、事業用自動車等連絡書、車検証関係の書類などを準備して手続きを行います。
�国土交通省ホームページ +1
さらに、届出後には軽自動車検査協会で事業用のナンバープレート、いわゆる黒ナンバーの手続きを行います。
�国土交通省ホームページ
自分で手続きをする場合は、必要書類を準備したり、管轄の運輸支局を調べたりする必要があるため、初めての人には少し大変です。
「宅配ドライバーをやってみたいけど、この手続きが面倒……」という人は、黒ナンバー付きの車両を用意してくれるリース会社や委託会社を利用する方法もあります。
最初はリースで始めるのも一つの方法です。
未経験でも宅配ドライバーになれる?
結論から言えば、未経験でもなれます。
というより、最初から宅配ドライバーの経験者という人はいません。
みんな最初は初心者です。
私の経験では、最初は先輩ドライバーが同乗して、仕事を教えてくれる期間があります。
会社によって違いますが、私の経験では3日程度の同乗研修がありました。
そこで、
- 携帯端末の操作
- 荷物の積み方
- 配達方法
- 不在時の対応
- ルートの組み立て
- お客様への対応
などを教えてもらいます。
最初は分からないことだらけでも、毎日配達しているうちに少しずつ慣れていきます。
正社員と業務委託、どちらがいい?
宅配ドライバーには、大きく分けて正社員と業務委託があります。
どちらが良いかは、その人の性格や働き方の好みによって変わります。
正社員
正社員の場合は、会社員として働くことになります。
会社のルールに従い、指示を受けながら仕事をすることになります。
「自分で考えて動くより、会社の指示に従って働くほうが楽」という人には向いていると思います。
業務委託
業務委託の場合は、自分で仕事を組み立てながら働く部分が大きくなります。
特に宅配は、配達する順番や車への荷物の積み方など、効率を考えながら仕事をする必要があります。
私は、
「会社から細かく命令されて動くより、自分で考えて仕事をしたい」
という人には業務委託が向いていると思います。
ただし、業務委託は会社員とは契約や収入の仕組みが違うので、契約内容をよく確認してから始めることが大切です。
宅配ドライバーの仕事の探し方
仕事の探し方はいくつかあります。
●宅配会社に直接問い合わせる
働きたい宅配会社が決まっているなら、直接問い合わせる方法もあります。
「ドライバーを募集していますか?」と聞いてみるのも一つの方法です。
●求人サイトを利用する
一番一般的なのは求人サイトだと思います。
「宅配ドライバー」「軽貨物ドライバー」「業務委託ドライバー」
などで検索すると、多くの求人が出てきます。
ただし、私が注意したほうがいいと思うのが、何次請けの会社なのかという点です。
宅配会社から直接仕事を受けている会社もあれば、その会社からさらに別の会社へ仕事が流れている場合もあります。
何次請けなのかによって、ドライバーに提示される歩合などの条件が変わる可能性があります。
そのため、契約する前に、
「この仕事はどこから受託している仕事なのか?」を確認しておくといいでしょう。
●知人から紹介してもらう
個人的には、これもかなりおすすめです。
実際に宅配ドライバーをやっている知人がいるなら、
「どこの会社がいい?」「実際いくらくらい稼げる?」「車はどうしている?」
など、リアルな情報を聞くことができます。
求人広告だけでは分からない情報を聞けるのは大きなメリットです。
車は自分で用意する?
リース?
これは宅配ドライバーを始めるときに迷うポイントです。
自分の車
私がおすすめするのはこちらです。
長く宅配ドライバーを続けるつもりなら、自分の車を持っているほうがいいと思います。
車両費を自分で負担する必要はありますが、リース料を毎月支払い続ける必要がありません。
また、契約内容によっては自分の車を使ったほうが歩合などの条件が良い場合もあります。
リース
「最初から車を買うお金がない」という人にはリースという方法があります。
委託会社が車両を用意してくれる場合もあります。
初期費用を抑えて始めやすいのがメリットです。
一方で、毎月リース料などがかかるため、長期間働く場合は総額が大きくなることがあります。
契約前に、「月々いくらかかるのか」を必ず確認しましょう。
宅配ドライバーを始めるまでの流れ
基本的な流れは、
求人を探す
↓
面接・仕事内容の説明
↓
契約
↓
車両・必要書類などの準備
↓
研修
↓
配達開始
という流れです。
ただし、現在は貨物軽自動車運送事業の安全対策が強化されています。
2025年4月以降に新たに貨物軽自動車運送事業を始める場合、貨物軽自動車安全管理者の講習受講・選任・届出など、新しい安全対策への対応が必要です。�国土交通省
また、初任運転者などに対する特別な指導や適性診断についても制度が設けられています。�国土交通省
そのため、これから始める人は、「昔の宅配ドライバーの始め方」と現在の手続きが少し違うことを知っておいたほうがいいでしょう。
手続きについては地域の運輸支局や国土交通省の最新情報を確認してください。
未経験者が最初に知っておくべきこと
宅配ドライバーは、最初の1週間がかなり大変です。
携帯端末の操作を覚えたり、荷物の積み方を覚えたり、配達ルートを覚えたりする必要があります。
特に最初は、
「荷物を積むだけで時間がかかる」「配達先がなかなか見つからない」「思ったより配達が進まない」
ということが普通にあります。
でも、これは誰でも通る道です。
私も10年以上宅配をやってきましたが、最初から今のように効率よく配達できたわけではありません。
詳しくは、こちらの記事で解説しています。
👉 初心者ドライバーが最初の1週間で覚えること
|10年以上の経験者が解説宅配ドライバーに向いている人

宅配ドライバーは、誰にでも向いている仕事というわけではありません。
体力や忍耐力が必要ですし、時間を意識しながら効率よく仕事をする能力も必要です。
一方で、車の運転が好きだったり、人と接することが好きだったりする人には向いています。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
👉 宅配ドライバーに向いている人・向いていない人|10年以上働いて分かった特徴
宅配ドライバーに向いている人・向いていない人|10年以上働いて分かった特徴

まとめ
今回は、未経験から宅配ドライバーになる方法について紹介しました。
基本的な流れは、
求人を探す
↓
面接・仕事内容の説明
↓
契約
↓
車両・必要書類の準備
↓
研修
↓
配達開始
です。
宅配ドライバーは、普通自動車免許があれば未経験から始めやすい仕事です。
ただし、自分で軽貨物車を用意して事業を始める場合は、黒ナンバーの取得などの手続きが必要になります。
また、2025年4月以降は貨物軽自動車運送事業の安全対策も強化されています。
これから宅配ドライバーを始める人は、最新の制度を確認したうえで準備を進めましょう。
そして何より、宅配ドライバーは実際にやってみないと分からないことがたくさんあります。
最初の頃は大変でも、1か月、3か月、半年と経験を積むにつれて、少しずつ効率よく配達できるようになっていきます。
私自身、10年以上この仕事を続けてきました。
この記事が、これから宅配ドライバーを始めようとしている人の参考になれば嬉しいです。


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